Myy(仮)

なんとなく作ってはみたものの…フム。

小ささ

 未だにこのブログの用途、目的、方向性を定め切れていないところだが…。


 今、自分の器の小ささと葛藤している。
 小さい頃から休むということは殆どしていない。
 欠席、欠勤、遅刻、早退・・・。
 体が基本的に丈夫なこともあるし、生真面目、馬鹿正直という自身の性質や親の考え方、躾などからも影響されていると思う。


 社会に出てからは、学生などと違い、自分一人の問題に収束しないため、尚のこと、休んだ記憶が殆ど無い。


 そんなこんなで、今、有休を取るかどうかで迷っている。
 理由は、今、取ることで評価に影響が出ると言われたからである。
 しかし、その評価というのが、実質的には殆ど無価値なものであることは、前任者の口からはっきりと聞かされたので、本来はそんなことに惑わされるべきではない、というのも承知している。


 ただ、自分自身との妥協点をどこに取るかということである。


 愚直に生真面目に日々、当たり前に出勤して特段目を見張るような功績ある仕事はしない平凡に働く人間よりも、起用に要領よく、時々休むけれど、その場では適当にそれなりの仕事をする人間では、出勤率、出勤率と口うるさく言う割には、後者の評価が前者の評価の数倍高いという笑える現実。


 そんな基準しか持ち合わせない会社に対して、別に現状の完璧な状況をアピールしても無意味であることは分かっている為、敢えて評価を下げさせる行動に出るのも偏屈人間の自分としては一つの手かと思う反面、そこまで表面的には欠勤にうるさい会社にあって、些細な理由ですぐに休む他者と同列になり下がることも自分自身どこか納得し難い部分がある。


 そんなこともこんなことも全て超越して、元々のマイペース人間の本領発揮プラス器を大きくして、潔く休んでしまえ、とも思う。うーーん、でもせっかく今まで愚直を貫いてきたのになぁ…(ウダウダウダウダ・・・)。


 まぁ、元々は、私があまりにも会社に対して距離を置き過ぎてきたことに起因する。
 もうあらゆることが面倒臭い境地にいる為、その場ですべきことをするだけして帰るというスタンスで、最低限の交流、関わりしか持たず、殆ど関係ないと思われることに関しては興味も持たず、知ろうともせずにいることが災いした形。
 有休の複雑な取得システムについて、全く知らなかったという…。
 あー面倒臭いったらありゃしない。


 でもって、どうしたものか。。。


 フム。。。

ミィ

 せっかくなので、ミィ関連のことを書いておこう。


 ムーミンは好きだし、子どものころ岸田今日子の声のムーミンを見ていたし、ミッキーとかスヌーピーほどの大衆的人気キャラクターでもないところが、偏屈者、へそ曲がりな私にはぴったりで丁度よくて地味に好きだった。


 でも、去年はトーベ・ヤンソン生誕100年とかで、特集やら商品やらが続々出始めてかなりの賑わいになり、今年はムーミン誕生70年とかで映画の公開やらなんやらと、またまた巷で騒がれていることもあり、段々と興味が薄れていった。というより、好きには違いないのだけれど、周囲が盛り上がっていくのに反比例してあまりその好きという感情を表に出さなくなった。(偏屈者、へそ曲がり、天邪鬼…なもので) ま、元々そこまで熱烈な、三度の飯より好きとか、そんな熱狂的なものではなかったけれど…。でも普通の人?よりは“好き”みたいな…。


 そんなこんなで「ムーミン」から一定の距離を置き、周囲の熱狂を遠くから傍観していたのだけれど、ちょうど映画の公開時期に読んだある書店のメルマガのムーミン特集記事で、またまた「ムーミン」に対する興味が元のレベルに戻り、尚且つ、今まで単純に「なんだかかわいい」と思っていた「ムーミン」の奥深さが垣間見えて、ちょっと「ムーミン」をちゃんと知りたくなった。


 色々な関連書籍が紹介されていたのだけれど、その中でもざっくりと全体像を掴めそうなこの本に興味を持った。著者はトーベ・ヤンソンに興味を持ち、当時はまだ翻訳本(英語版含め?)も少なかったことからスウェーデン語を勉強してオリジナルを読破していったというツワモノ?であり、トーベ・ヤンソンの研究、翻訳の一人者としても認知されているらしいので、この方の書いたものなら“間違いない”と思って、迷わず『ムーミンを読む (ちくま文庫)』を購入し、読んでみた。

 そこには、やはり今まで知っていた「ムーミン」とは別の「ムーミン」が紹介されていて、私の興味は「ムーミン」というよりも、作者「トーベ・ヤンソン」に向けられていった。ま、そうは言っても、もう少し「ムーミン」をなぞりつつトーベ・ヤンソンのことを知ろうと思い、続いて『ムーミン谷のひみつ (ちくま文庫)』を購入。この本は「ムーミン」の登場キャラクターそれぞれをエピソードと共に紹介している内容なんだけど、読み進めて行くうちに、1冊目の『ムーミンを読む (ちくま文庫)』にも登場したエピソードも混ざっているにも関わらず、なぜか今回読んでいる時に涙が滲んできた箇所があった。



◆『ちびのミィ Lilla My』(P.113~P.121)


 ミィを好きな人は多い気がする。私も元々好きだった。あの体の小ささをカバーするかのような強気で負けん気が強くて、姉御肌?(ムーミンに対して?)で、物怖じしなくて、躊躇い無く放つ一言が意外に真実を言い表していて、可愛いし、面白いし、チャーミングでもあるけれど、尊敬してしまうような、羨ましいような、その潔さに憧れすら感じるような、そんな存在だった。


 この章でも、そんなミィの性格を如実に現すエピソードが紹介されている。


 底意地の悪いおばさんに皮肉を言われ続けて、言い返すこともできず、ひたすらずっと耐え続けてきてしまったがために、“自分”を失ってしまい、姿が消えてしまった女の子、ニンニ。そのニンニに


あんたね、闘うすべを学ばないかぎり、“自分の顔”をもつことはできないのよ


と言う。


 ミィは、ニンニのような<“受け身の姿勢”が我慢ならない。やられたら倍にしてやり返す。(どこかで聞いたフレーズw)これがミィのモットーだ>そう。<ただやられっぱなしの犠牲者には同情しない。たいていの場合、同情はなんの役にも立たないと知っている。冷酷なのではない。恐ろしいまでにリアリスト>でもあるらしい。


あたしは悲しい気持ちにはなれないな。機嫌がいいか怒っているかのどちらかよ。悲しめばリスを助けることになるとでもいうの? でも、あたしが氷姫に腹を立てたときはね、おりをみて脚に噛み付いてやる


 脚に噛み付き、痛い思いをさせれば、もう悪さをすることはなくなり、他のリスを救うことができる。それこそが根本的な解決であり、筋の通った行いだと。でもだからといって、<怒りはたいせつなエネルギーだから、無駄遣いはしない>と。なんて合理的精神。


 <ミィは無意味な気休めは言わない。与えられたものはまたすぐ奪われる。ミィはそういう一時しのぎを嫌う。「だいたい、あんたには気力ってものがあるの? わたしにぶちのめされたい?どうなのよ!」>。幾つだろうと関係なく、こういうことを言ってくれる友達がいると有り難いだろうな、と思う。でも、「わたしにぶちのめされたい?」って、なかなか言えないけど、言ってみたい気もするw


 かくして、姿も顔も失くしたニンニは、自分にやさしくしてくれるムーミンママにだけは心を開き、そのムーミンママの“危機”(パパがいたずらをしようとした)を救うために、やっと本気で心の底から腹を立て、怒りを表し、顔も姿も取り戻した、という話。まさに「闘うことで“自分”を取り戻せた」と。


 なんというか、よくある、というか、ささいな出来事のような気もするけれど、いろいろなことにも通じる部分がある気がして、なんでだか、すごく深く心に響いてきてしまった。ニンニの立場。ミィの存在、関わり方、言葉・・・・。ミィは、生きる上で大事なこと、物事の本質を教えてくれる、小さくて可愛いくて口の悪い先生のような気がする。


 恐れおおいながら、自分に共通する部分もあるけれど、彼女のように突き抜けていない。その迷いの無さ、真っ直ぐさにやはり憧れてしまう。彼女は自分に対して絶対的な自信を持っているからこそ、そんな行動も言動もできるんだろうけれど、どういう経験からそうなっているのかはまだ?知らないけれど、私には到底そんな確固たる自信は、もう死ぬまで持てないから、彼女のような人間にはなれないけれど、もう少し生きている間はちょっと目標に、参考にさせていただこうかな、などと思う。


  • 勇気があり (どちらかと言えばある。大胆と言われる)
  • 怒ることができ (違う。ほとんど怒らない)
  • ぜったいにへこたれない (基本的にそれほど落ち込むことはない)
  • 前向きで (どちらかと言えば前進するタイプ)
  • いつまでも大きくならない (背は低い)
  • 探究心旺盛 (好奇心は旺盛。疑問に思うこと興味のあることは追究したくなる)
  • 怖いもの知らず (どちらかと言えばそう)
  • 単刀直入 (単細胞)
  • ハードボイルド<hardboiled 「固茹で卵」-冷酷非情、感傷に流されない、精神的肉体的な強靭さ(タフネス)、強固な信念>(ちょっと違う…)
  • 変わらない (基本、一筋。)
  • 受け身姿勢が嫌い (どちらかと言えばそう)
  • やられたら倍返し (w 違う…)
  • やられっぱなしで闘わない犠牲者には同情しない (本心としてはそんなタイプ)
  • 同情が殆ど役に立たないことを知っている (知っている)
  • リアリスト (かなりそう)
  • 悲しまない (違う…)
  • 機嫌がいいか怒っているかのどちらか (違う…)
  • 怒りは無駄遣いしない<ここぞというときにのみ本気を出す> (基本はそんな感じ)
  • 少量でも効くスパイスのような存在 (昔、“山椒は小粒でピリッと辛い”と言われた)
  • 無意味な気休めは言わない (言う時も言わない時もある)
  • 挑発する (違う…)
  • 一時しのぎが嫌い (そうは思ってもしのぐことも…)
  • ドライ (結構そう)
  • クール (本当はそう)
  • 頭の回転が速い (遅くも速くもない…)
  • 状況にあわせて言葉を選んだりしない (口は災いの元と思ったことが何度も…)
  • 思ったことは口にするし、思わないことは言わない (基本はそんな感じ)
  • 状況をすみやかに分析し、思ったことをてらいなく口にする (その傾向はある)
  • いやみなやつはぶったたけばいい (暴力はしない…w)
  • 好きか嫌いか。嫌いな相手はぶったたく(ww)か無視する (違う…w)
  • 容赦しない (違う…)
  • 悟ったような諦めたようなものわかりのよすぎる態度が嫌い (意外に自分がそうだったり)
  • 運動神経は抜群 (悪くは無い)
  • 自分ひとりで楽しむすべを知っている (知っている。群れない)
  • 生活感がない (違う…)
  • 自由な存在 (どちらかと言えば…)


自分自身であることにこれっぽっちの不安も感じていない。自分が大好きなのだ。だから、くよくよ悩んだり、不安にうちひしがれたり、誰かを羨んだり、なんとなく惰性に流されたりといった、煮え切らない態度には我慢がならない。そういう状況では、わざと手きびしい言動にでて、よどんだ空気を吹っ飛ばす


 自分であることに不安は無い。でも、自分が大好きとまではいかない。くよくよ悩んだり、不安に打ちひしがれたり、誰かを羨んだりはしないが、惰性に流されたりすることはあるかも。煮え切らない態度には我慢ならない傾向はある。白黒つけたくなる。手きびしい言動に出ることもある。




 ミィ は いい。




ムーミン谷のひみつ (ちくま文庫)
ムーミン谷のひみつ (ちくま文庫)
著者:冨原 眞弓
出版社:筑摩書房
カテゴリー:本


 *引用、<> 部分は「ムーミンを読む」「ムーミン谷のひみつ」より。


・・・。

何となく作ってはみたものの…ふむ。